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産婦人科

産婦人科の特色

東信地域で唯一、腹腔鏡・子宮鏡手術・体外受精・顕微授精をすべて行える施設です。
不妊治療から出産まで一連の流れで治療が可能です。
以下が当科の得意とする治療となります。

婦人科:
・低侵襲手術(細径腹腔鏡・腟式腹腔鏡vNOTES・子宮鏡手術)
・体外受精・顕微授精を含めた不妊治療
・不育症治療
・若年(10代)の月経不順・月経困難症の治療
・更年期障害に対する治療
・骨盤臓器脱(子宮脱 等)に対する治療

産科:
・硬膜外無痛分娩
・外回転術(逆子に対する治療)

診療内容

当院の産婦人科では、中等度のリスクまでの分娩、妊婦健診、良性悪性疾患の手術及び化学療法(抗がん剤治療)を含む婦人科診療、不妊治療等を行っています。
産婦人科医師12名(専門医10名、うち非常勤6名)、助産師25名、看護師8名が産科病棟(小児科との混合病棟)を担当します。
妊婦健診では毎回超音波検査を行います。以前から助産師外来を取り入れており、日頃分娩を扱っている病棟助産師とのコミュニケーションの場となっております。気軽に質問等して頂ければ幸いです。
当院では正常分娩は原則として助産師が担当します。
アロママッサージを取り入れたり、おっぱい学級を開催するなど、分娩前後の入院生活を、より快適に過ごせるよう心掛けています。

双胎、骨盤位(逆子)と帝王切開の既往のある方は、予定帝王切開としています。
原則10日間の入院となります。
骨盤位の方には希望により妊娠35週以降に外回転術を行います。
小児科常勤医師と非常勤医師の協力により、早産児(原則35週以降)低出生体重児の管理にも対応いたします。

分娩予約の(里帰り出産を含む)方法

当院で里帰り出産をされる方は、妊娠30週頃までに受診をお願いします。初回の受診は分娩予約のみとなります。予約は必要ありません。妊娠34週より当院での妊婦健診ができますよう、ご協力をお願いします。
基礎疾患のある場合や妊娠経過に異常がある場合は早めの受診をお願いしています。(疾患によってはお断りさせていただく場合があります。)

分娩予約での来院が難しい場合は代理の方が来院していただき、分娩予約をしていただくことも可能です。妊娠歴、分娩予定日、既往歴、内服薬等の情報をお伝えください。
詳しいお問い合わせは平日14:00~16:00産婦人科外来までお願いします。

出産費用(入院費含む)について

 分娩費用は原則自費となります。
緊急帝王切開に移行したり、産後出血が多く輸血が必要になったりした場合、そこからは保険診療になります。
入院日数は分娩の経過や産後の回復の程度によって異なります。
また、出産の時間帯や吸引分娩の有無等により出産費用は異なります。
下記はおおよその出産費用となります。
 
①初産 入院当日に出産(平日・時間内)5泊6日 → 約55万1千円
 
②経産 入院当日に出産(平日・時間内)4泊5日 → 約51万3千円
 
③予定帝王切開:保険診療
(前回は帝王切開での出産、骨盤位 等) 9泊10日 → 約40万円(保険診療の自己負担分)

RSウイルス母子免疫ワクチン

~RSウイルス母子免疫ワクチン「アブリスボ®」接種開始しました~
 
▶RSウイルス感染症について
 RSウイルス感染症は、呼吸器の感染症です。
 日本では、毎年約12万人~14万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症と診断され、その約4分の1が入院を必要とすると推定されています。
 生まれてから6か月以内の赤ちゃんの免疫は未熟であり、RSウイルスに感染すると重症化することがあるため注意が必要です。
 
▶母子免疫ワクチン「アブリスボ®筋注用」とは
 母子免疫ワクチン「アブリスボ®」は妊婦さんに接種することで、母体のRSウイルスに対する抗体価を高めます。
 さらに、胎盤を通じてお母さんから赤ちゃんへ抗体が移行することで、赤ちゃんは生まれた段階でRSウイルスに対する抗体を持った状態となり、早期にRSウイルスを原因とする下気道疾患等を予防できる可能性があります。
 
▶接種対象:妊娠24週から36週の妊婦さん
 
▶接種方法:0.5mlのワクチンを筋肉内に接種します
 
▶副反応について
 臨床試験において、注射部位の疼痛(40.6%) 紅斑(7.2%) 腫脹(6.2%) 頭痛(31%)等の報告が挙げられています。
 
▶費用
 31,550円(自費・消費税込み)
 
ご希望の方はスタッフまでお伝えください。

無痛分娩について

東信地区でも無痛分娩を希望する声が大きくなり、当院でも2023年7月1日より硬膜外無痛分娩を開始することとしました。
費用は10万円(自費診療)となります。
予定分娩誘発と硬膜外麻酔を組み合わせて無痛分娩を行います。
誘発予定以前の夜間・休日に陣痛が開始したり、前期破水になった場合は行うことはできません。
また鎮痛効果には大きな個人差があり、患者様が効果不十分と感じられても費用の返還には応じません。
ご希望の患者様は、担当医師、助産師、看護師になるべく妊娠36週までに申し出て下さい。
 
以下の患者様は対象外とさせていただきます。
 

1 血液が固まりにくい体質である:

硬膜外麻酔にともなって生じることのある硬膜外血腫は、 血液が固まりにくい状態にあると起こりやすくなります。

これまでに血液が固まりにくい体質だと言われたことがある方は、担当医にお伝えください。

また、妊娠やお産の経過中に血液の固まりやすさは変化することがあり、もともと血の固まりにくい体質でなくても、硬膜外鎮痛をすることができなくなることがあります。

硬膜外鎮痛を行う際には、あらかじめ血液の固まりやすさの検査を行います。


2 大量に出血していたり、著しい脱水がある場合:

硬膜外鎮痛を行うと血圧が急激に低下する危険性が高いため、行うことができません。


3 硬膜外カテーテルの挿入困難が予想される場合:

背骨に変形がある場合は、変形の程度や位置によっては、硬膜外腔に管を入れることがとても難しいことがあります。
またBMI=体重kg ÷ (身長m)2が35以上だったり、背骨が触知不能でカテーテルの挿入困難が予想される場合もお断りすることがあります。

4 椎間板ヘルニアと診断されたことがある場合:
椎間板ヘルニアがある場合、麻酔薬の広がりが悪く効果が見込めないことや、麻酔薬が1か所に留まることにより神経がダメージを受ける可能性があります。

硬膜外無痛分娩の説明書

硬膜外無痛分娩の説明書

(2023-10-12 ・ 233KB)

"立ち会い出産"について

立ち会い出産
立ち会い出産
2023年3月6日より、"出産の際のご主人の立ち会い"を再開します。
生命誕生の喜びを共に分かち合うとともに、出産されるお母様の支えとなるよう、スタッフと共にご協力をお願いします。

"両親学級"について

2024年1月4日より、YouTube配信します。
詳細は、外来にてご案内しています。

治療実績

低侵襲手術

=低侵襲手術=
婦人科領域の手術では、開腹・経腟手術・腹腔鏡・ロボット(当院では未導入)の選択肢があり、それぞれに利点・欠点があります。当院では安全性に配慮しつつできる限り腹腔鏡手術や経腟手術などの低侵襲手術をご提案しております。
 
【多孔式腹腔鏡手術(従来法)】
多くの施設で用いられている方法で臍と下腹部の3か所(計4か所)に5mm~12mmのトロカーを挿入します。開腹手術と比較し術後の創部痛が軽減され、入院期間が短縮し傷痕も目立ちにくくなる手術です。また卵巣や卵管の疾患に対しては症例により、トロカーの一部を3mm径の「細径鉗子」に置き換え、傷痕のさらなる縮小と創部痛の軽減を図ります。
 
〇対象疾患〇
・子宮筋腫(腹腔鏡下子宮筋腫核出術 ※筋腫重量1㎏程度まで/腹腔鏡下子宮全摘術 ※子宮重量1.5㎏程度まで)
・子宮腺筋症(腹腔鏡下子宮全摘術)
・子宮頸部高度異形成(腹腔鏡下子宮全摘術)
・卵巣腫瘍、卵巣のう腫(腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術/腹腔鏡下付属器切除術)
・子宮外妊娠(腹腔鏡下卵管切除術/腹腔鏡下異所性妊娠手術)
・多嚢胞性卵巣症候群(腹腔鏡下卵巣多孔術)
・不妊症(卵管通色素検査)
・子宮内膜症(腹腔鏡下子宮内膜症病巣焼灼術/癒着剥離術)
ほか。
 
※悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術は現在当院では行っておりません。実施可能な医療機関をご紹介いたします。
 
当院における4K・3Dカメラを用いた腹腔鏡手術の様子です。優れた画質が手術を容易にします。
【最新の低侵襲手術 vNOTES】
2024年から経腟的な腹腔鏡下手術(vNOTEs)を導入しています。これは、なるべくおなかに傷をつけず、腟を切開してそこから腹腔鏡のカメラや鉗子を挿入し、摘出組織を腟から回収する新しい手術です。おなかに傷がつかず、これまでの腹腔鏡手術よりもさらに痛みが軽減でき、より早く社会復帰できる可能性があります。
※腹腔内の癒着などにより腹部にトロカーを挿入することがあります。

引用元:Applied Medical WEBサイト(https://www.appliedmedical.com/Products/Gelpoint/V-Path

診療体制についてはこちらをご覧下さい

産婦人科医師のご紹介

常勤医師

氏名
専門
資格等
青木 敬宏
(あおき たかひろ)
不妊・内分泌
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
臨床研修指導医
功刀 祐子
(くぬぎ ゆうこ)
婦人科腫瘍
日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
柳澤 愛実
(やなぎさわ まなみ)
産婦人科一般
日本産科婦人科学会専門医
小嶋 一司
(こじま かずし)
周産期
腹腔鏡手術
日本産科婦人科学会専門医
がん治療認定医
新井 由美
(あらい ゆみ)
産婦人科一般
日本産科婦人科学会

嘱託医師

氏名
専門
資格等
太田 雄治郎
(おおた ゆうじろう)
婦人科腫瘍
日本産科婦人科学会専門医
日本婦人腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
日本がん治療認定医機構がん治療専門医
母体保護法指定医
診療情報管理士

非常勤医師

氏名
専門
資格等
金井 孝夫
不育症
日本産科婦人科学会専門医
日本周産期新生児医学会新生児蘇生法インストラクター
スポーツ医
日本産婦人科乳腺医学会認定医
日本医師会認定産業医
林 崇
 不妊・内分泌
日本産婦人科学会専門医
一瀬 隆行
婦人科腫瘍
日本産婦人科学会専門医
日本婦人腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
重川 和之
産婦人科一般
日本産科婦人科学会
産婦人科常勤医師5名と非常勤医師7名、助産師25名、看護師8名が担当します。
病棟は女性と小児の混合病棟となっています。24時間産婦人科医師が対応できる体制です。
月曜日から金曜日までの午前の婦人科外来産科外来、コウノトリ外来のほかに、月・水・金の午後のコウノトリ外来と火・木は助産師外来を開いています。